漆好実(うるしごのみ)

「漆の実」で飲み物を作ってみました 

令和2年7月~9月20日
(追記予定もあり)

販売はしておりません




 お茶の葉からは、「お茶」。
コーヒーの豆からは、「コーヒー」。
さて、「漆の実」から作る、抽出した飲み物は、なんと名付けましょう。
コーヒーと製法が似ているためでしょうか、
だいたい 「漆コーヒー」 と呼ばれているのですが。

当店での名称は

漆好実(うるしごのみ)

うるしっ茶

「遊び」という部類になりますか、
かなりの気まぐれで作って飲んでいます。
塗仕事の都合、タイミングなどありますが、飲んでいただくこともできます。
(実の収穫状況によります、下段参照)

私の作る味はその度毎に違い、「まぁ、こんなもんか」というところで、
「淹れ方」もあるんでしょうけれど、
製法の似た、コーヒーの淹れ方もいわゆる「正解」は無いようですので、
「お好み」ということで。


  裏庭の漆の木から
令和元年10月に採取 して
店舗に飾ってあったものの一部。
1年間ほど「日光浴」をしていたので
芯まで乾燥状態かと思われます。
  上記の実を取ったもの 

これで作ってみました。
  一升瓶に入れ
気長に棒で突っついて。
米の精米のような作業。

戦時中?を・・・。 


かなり労力の必要な作業。
家庭用精米機があると
容易にできるようです。

令和3年(2021)9月
家庭用精米機を購入しました。
  右ー実 90g
7×5㎜位
石のような硬さ。

左ー皮 60g
古くには皮の油分は「木蝋」を作ったそう。
近年になって中の実を飲料に製法でしょうか。
「木蝋作り」 も考えにはありましたが、
考えただけで挫折です。
   豆炒り

カセットコンロにて。
  炒り具合

左ーこれくらい?
右ー焦がし 


少し柔らかく歯でかめるようになりました。
   豆挽き
  左ー粗さは適当
右ー焦がしたものも 
  いれる?
たてる? 


味が薄いかと思い
カップ2杯に。
でも、濃かったかも。

で、少しお湯の追加作業。
  色具合。 

味は、 というと、
いずれにしても コーヒー では無く、

麦茶を香ばしくした ような・・・。

なんと 食レポ をすればいいのやら。
先に正解の味を確認しておけばと。
 
何はともあれ、手間暇かけてつくりましたので、

本朱華塗
楽乾布
ゆり型小椀
直径10㎝ほど、高さ6㎝ほど

に入れて、コロナ禍の中の ひととき を。

黒華塗のお膳と
本朱華塗の小皿と、溜華塗の小鉢と、
ぶどうとココアピーナツと。


ネット検索で見よう見まねで、自分なりのアレンジなどもあり、
全てが正解なのかどうかは不明です。
こういうことを言いますと元も子もないのですが、
取扱いの喫茶店などで飲んだ方がおいしく、気楽に、(安く)、飲めるかと思ってしまいました。
一度位は ちゃんとしたやつ を飲もうかと思います。
  漆の木の実 
裏庭
令和2年9月
 
採取の実
令和2年9月
今年は豊作 


飲み物を作る時期については、
実の採取時期を含めて
不明です。

令和3年(2021)、4年(2022)、
残念な事に アメリカシロヒトリ にやられてしまい収穫できませんでした。

令和5年(2023)、6年(2024)、
 アメリカシロヒトリ の予防選定により収穫できませんでした。
6年以降もそうなりますか。