木曽平沢には 様々な個性があふれています

漆器だけしかない街 だから  漆器ならこの街 です。


その特有の個性を持つこの街は  

ある種 「観光地」 ではあろうかと思いますが

そう呼ばれるより

『工芸産地・漆器産業の街』

のような表現が似合うと思います



漆器を創り大切にするこの街の特徴の中には

他の観光地などと異なること 不思議に思うこと 疑問に思うこと があります


ぜひぜひ 訪れてみてくさだい


木曽平沢の時代の変遷





漆工町 木曽平沢


重要伝統的建築物群保存地区 


一軒一軒の間口が狭く奥行きの長い土地(うなぎの寝床)が多く

 店舗・主屋があり中庭を抜けると漆器を造る作業場の土蔵がある家や

自宅内に漆器を造る作業場を持つ家などが点在して その家並が

木曽漆器の街―木曽平沢 という街を形成しています。


その先人達の創り上げてきた 木曽漆器を創る街 の歴史を 

この先も維持保存伝承していくというように 新たに出発致しました


400年ともいわれる木曽平沢の漆器の歴史の大きな流れでは

 徒弟制の中で 職人をつくり育て 

そして独立するものは独立し また職人を育て

親から子へと代々引き継がれ また自分の思う道に進み

行商販売をする人 この作業工程を行う家などと

分業制という形態が出来上がり

木曽漆器という産地があります


分業制という形態がありますので

漆器製作工程においてこの作業はこの家(人)とか

またそれぞれ得意不得意はあるにしても

漆器をつくるために何かができる のはここにいれば多分普通のことです

時代の流れの中で 造る 売る ことの技法・手法等の変化や

産地という形態の変動があっても

漆器を創ることができる には変わりなく伝統工芸を育んでいます

残念ですが、現状況につきまして。
令和5年9月 記

当地の現状況は、
長年に渡る漆器産業 の低迷等々により、
漆器産業の従事者は極端な減少傾向にあります。
外観としての「街並み」は変わらない様子ですが、
「中身」は、空き家の増加など大きく様変わりしてきています。
上記にリンクをしてある「木曽平沢の時代の変遷」のページにも
触れてあります。

何かしらの 『外資』 なども入ってきてもいるようです。

しかしながら、「漆器」 の 「灯」 は消えたわけではありません。
私たちも漆器産業のため努力してまいります。
今後とも皆様のお力をお貸し下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

『外資』 との表現につきまして。
『私(達)の内から』 見た時に外から入って来る色々についての
私の、 一つの言い回し、 です。




重要伝統的建築物群保存地区 とは


文化財保護法に基づき、国(文化庁)が指定・登録・選定した文化財で、

分類として美術工芸品・建築物などの国宝や重要無形文化財などがあり

重要伝統的建築物群保存地区 はその一分類です。


全国に 平成30年8月現在118ヶ所(長野県7ヶ所)選定され

歴史ある木造建築群を基本とし

種別として 宿場町・港町・山村・門前町・武家町・商家町・茶屋町 などあり 

木曽平沢は 漆工町 として平成18年(2006年)4月選定されました。


隣の奈良井宿は宿場町として昭和58年(1978年)選定されています。

文化庁ホームページの 国指定文化財産検索システム を参照


参考本など (説明やカラー写真入り) 

歴史的集落・町並みの保存 重要伝統的建築物群保存地区ガイドブック     
                               文化庁編  第一法規社

   
日本の名景 町並み 懐かしい日本の風景    森田 敏隆  光村推古書院

日本伝統の町 重要伝統的建築物群保存地区62     河合 敦   東京書籍   


 「木曽平沢」が選定される前の発行で 当地は未掲載です。 (平成20年12月記)



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