塗師屋小刀 

ぬしや こがたな

16年2月23日 掲載


塗師屋小刀とさや
塗師屋 ぬしや 

(うるし職人・漆器屋などの呼び方)  

の使用する 小刀


長さ 6寸(18p) 巾 9分(27o)   他寸法

ヘラを削る 刷毛をつくる などに使用します

―  この小刀を切れ味鋭く研ぎ をする ―
塗師屋小刀の研ぎ





漆器つくりには 重要な 作業として

―  ヘラ使い  ―

が必要です


漆を入れ物(うるし桶 どんぶりなど)からだしたり 片付けたり うつしたり

まとめる  のばす くばる すく つける 練る かう 際(きわ)をとる 切り取る などなど

うるしをいじる作業に必ず ヘラ を使って何かをします


料理で ヘラなど を使うような (イメージとして)



 木でつくるヘラの材料として  

ひのき材   真弓(まゆみ)材  などを使用


どちらも 粘り しなり があり 

 ヒノキはご承知のように古来より 

重要な建築材料などに使われています


真弓(ヤマニシキギ)は 昔 弓を作った材料 でその名がついたとも

真弓材は 使用目的や 粘り・しなりの強度を増したりするために 

水ベラ(水を染み込ませて) ― 主に下地作業に 

油べラ(油を染み込ませて) ― 漆そのものを何かするときなどに

オカベラ(木そのままで陸という意味) ― 下地作業などに 

があります






― ヘラ削り  ヘラづけ ―

その作業に合わせて  幅 ながさ  しなり ヘラ先の角度 丸み 

などをきめて ヘラ をつくること


真弓材の荒削り
真弓材 ― 板目

原木をある程度の長さにきり 

(ヘラ仕上がり寸法で25〜30p位)

鉈などで 割って (木が狂ってしまうから)

 乾燥させた 写真の上の板

それを 電動機具(今は)  カンナ などを使って 

ある程度の厚み 形にする

上の板を

カンナやのこぎりを使って 

形を整える
形を整える
塗師屋小刀でヘラづけ 形を整えた 板の

 最後の微妙な 調整や 

使用その度毎の ヘラづけ に

 塗師屋小刀を使います


手前から先端方向へ押し出す

鉛筆を削るような
先端へ行くほど薄くし 

その作業にあった弓(例えとして)

のような しなり具合をつくる

反対面は 平滑


削りクズ で切れ味がわかってしまいます
真弓ヘラの仕上がり
真弓ヘラの色々
 一番下の巾12pほどの作業をして漆がしみこんだ

まゆみ材のオカべラを削る時などは

いわゆる 刃がたたない 状態です

ひのき材 ― 柾目

真弓材と同じように削る


ひのき材は柔らかく

真弓材に比べると
 
削る作業はしやすい
ひのき材の荒削り
ひのきヘラの色々
上の板を 左の一番下のように

斜め半分ずつに切り

― 柾目を斜めに使うことで 
作業時の力のバランスがとれる ―

作業目的にあった しなり 角度 のヘラを

塗師屋小刀でつくる
  

主に オカベラとして  下地作業のヘラ付けに使用

小刀の切れ味が悪いと いいヘラ ができない

ヘラ削りに 時間 がかかる

それを しっかりつくっていないと

うるし を無駄にしたり きれい とか うまい という ヘラ使い ができない







 うるし塗をする うるし刷毛 毛先 をつくる ―


塗師屋小刀で刷毛の刷毛先をつくる  ということは

ナイフで鉛筆をけずる  ようなイメージです  

鉛筆は 芯 が端から端まであり それを ナイフ などで必要な形に削ります
  

うるし刷毛も  毛の長さ 形 を いつ どんな漆を何に塗るかなど 

目的にあった 毛先を 塗師屋小刀で切り出します

そして 使用していますと 毛先も変形してきますので 

また 毛先を 切り出します


 
うるし刷毛 うるし刷毛は 刷毛師が人間の髪の毛を 

うるしを主にして 硬く丈夫に固めて作り 

それを ヒノキの板で囲んで 刷毛ができます 
(写真上)

(上の刷毛は鉛筆のように 毛が端から端まで)
「本通し」

毛先を下の刷毛のように  塗師屋小刀 で切り出す

(下の刷毛の 毛は途中まで)

半通し

上記は 刷毛の基本の形をつくる 

という状態までです

それから 右の写真のように

うるしを塗れるまでにする には

まだまだ まだ 作業を行います 

 ここでは省略します

一番上は 馬の毛の刷毛です

うるし刷毛の色々

これも小刀の切れ味が悪いと 

いい刷毛先の形を 切り出せない 

そして  きれい うまい という 塗仕事ができない



刃物の切れ味が良いと  気持ちがいい  いい仕事ができる


いつになったら 思うように スカッと 研ぎ ができるようになるのか 

もう癖がついてしまったのか なかなか思うようにいかず  

漆器つくりに 大きく自慢できる腕はありませんが それなりのある程度の腕はあるつもりです

しかし 恥ずかしいところ 今一歩? キレ がないのは 

そんな理由もあるのでは と思っています

たいした こだわり ではありませんが 

この 塗師屋小刀の研ぎ (妖刀 村正?) ができるようになったら

技術・塗品の 評価なんなりの何かに  と思ってはいます



何かを説明するとか 文章にするのは 結構むずかしく 苦労してしまいます

なんとなくでも 理解していただけると ありがたいです




補足です

うるし塗 とか 漆を塗る という表現は 

漆器つくりの作業工程の  ひとつでもあります 


―    うるしを乾かす や うるしが乾く 

ということも わかりやすく通常そのように表現していますが

  漆は 水分に触れると それを吸収反応して 固まろうとして 接着剤の要素もありますので

密着して固まる ということです  ―


うるし刷毛で漆を塗る作業 を うるし塗 と思っていますので

よくたずねられますのに この品は何回塗ってありますか と聞かれます

すべての作業工程を うるし塗 と表現するのが これもわかりやすいのですが

そのように聞きかれますと 

単色に仕上げてある品の場合は 2回から3回と答えています

(塗技法によりちがいはあります) 


うるし塗をするまでの作業 そしてまた次に漆塗をするための作業 が結構ありそれらも大切です

そのような所をできれば紹介したい と思っています

では さて 次はどんな項目に とりかかりましょうか

お楽しみに ・・・


そうか 楽しい文章がいいのかも

むずかしいそう 多分○○



もうひとつ補足 


 自分で自分の作業風景の撮影は むずかしい?ことがわかりました 

 足りない所があろうかと思います 

ご理解願います


本ホームページ  上記につきましては 当工房の方法 想いであり それらは その 一部 です


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